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「余裕」が当たり前だった日本での暮らし
日本にいた頃の私は、朝活が大好きでした。
朝早く起きて、自分のための時間を過ごしてから一日を始める。
その時間があるだけで心が満たされ、忙しい毎日でも充実して過ごせていました。
会いたい人に会える。
どこへ行っても日本語が通じる。
そんな環境が当たり前だった日本。
今振り返ると、心にも時間にも余裕があったのだと思います。
海外生活は、想像以上に「心」が忙しかった
約1年前、夫の駐在で子どもたちを連れて南米へ引っ越しました。
「海外へ行く」と聞くと、一言で済んでしまいます。
でも実際は、手続きや準備、生活の立ち上げなど、やることが本当にたくさんありました。
手続きは、やれば終わります。
でも、気持ちの整理には終わりがありませんでした。
特に、転校を繰り返す当時小学3年生の長女の気持ちを思うと、毎日のように胸が痛みました。
でも私も私で精一杯。
「行きたくない」と言われてはじめは寄り添った言葉をかけていたはずなのに、「仕方ないじゃん」と寄り添えない日も。
そして、引っ越し後、新しい生活が始まると、毎朝のお弁当作りも日課になりました。
朝活は、自分のために使う時間。
そう決めていたのに、その時間があるから毎日ご機嫌に過ごせていたのに、
その時間の半分以上がお弁当作りになりました。
正直、「日本なら給食なのに。」
そう思ったことは、一度や二度ではありません。
慣れない生活に戸惑い、思うようにいかない毎日に、少しイライラしてしまう自分もいました。
「時間がない」は思い込みだったと気づいた
そんなある日、ふと思いました。
「一番頑張っているのは子どもたちなんだ。」
知らない国で、新しい学校へ行き、新しい言葉を覚え、新しい友達を作ろうとしている。
そう考えたら、お弁当作りは「自分の時間を奪うもの」ではなく、「子どもたちを応援する時間」なのだと思えるようになりました。
だったら、自分の時間は子どもたちを送った後につくればいい。
時間がなくなったのではなく、時間の使い方が変わっただけ。
そう考えられるようになってから、少しずつ気持ちが軽くなりました。
朝のうちにやること。
子どもたちを送ってからやること。
優先順位を決めて過ごすうちに、少しずつ自分たちなりの生活のリズムができていきました。
完璧をやめたら、毎日が少しラクになった
1年前は、本当に毎日が試行錯誤でした。
心に余裕がなく、子どもたちに強く当たってしまう日もありました。
でも最近は、
「そもそも、私は何のためにこれをやりたいんだろう。」
と立ち止まって考えられるようになりました。
日本にいた頃は、朝起きられないことなんてほとんどありませんでした。
でも、こちらに来てからは、不思議なくらい起きられない日もあります。
以前の私なら、
「また寝坊してしまった。」
と落ち込んでいたと思います。
でも今は違います。
「今日は疲れていたんだな。」
「じゃあ、今できることをやろう。」
そう思えるようになりました。
完璧を目指すより、自分の心と体の声を聞く。
それが、海外生活を通して身についた新しい「頑張り方」なのかもしれません。
海外生活が教えてくれた、一番大きな変化
海外生活は、思い通りにいかないことの連続です。
だからこそ、自分を責めるより、自分を認めることの大切さを知りました。
以前の私は、「できなかったこと」に目を向けがちでした。
でも今は、「今日できたこと」を一つずつ積み重ねればいいと思えるようになりました。
もし今、新しい環境で頑張りすぎている人がいたら、どうか自分を責めすぎないでください。
昨日より少し笑えた。
家族と穏やかに過ごせた。
ほんの少しでも前に進めた。
それだけで十分です。
私もまだ試行錯誤の途中です。
だからこそ、今日も「今できること」を大切にしながら、ここ暮らしを一つひとつ記録していきたいと思います。