
1年ほど前、南米に来てから、ずっと悩み続けていることがあります。
それは、子どもたちの日本語教育をどうしていくかということ。
現在、我が家には小学4年生の長女、小学2年生の長男、そして年中の末っ子がいます。
3人とも、同じインターナショナルスクールに通っています。
日本人学校がある地域に住んでいるのに、あえてインターを選んだこと。
スペイン語圏で街ではスペイン語が溢れている環境で、あえてインターを選んだこと。
「この選択で本当によかったのかな?」
今でも、何度も考えます。
答えが出たわけではありません。
だからこそ、今の我が家がどんなふうに日本語の勉強をしているのか、忘れないためにも、そしていつか振り返るためにも、記録しておこうと思います。
Contents
英語の学校生活だからこそ、日本語の勉強は朝にする
小学生組は朝7時20分頃、年中の末っ子は7時半頃に家の前からスクールバスに乗ります。
インターナショナルスクールでは、一日中ほとんど英語の環境です。
慣れない言葉の中で過ごす子どもたちは、きっと私が想像する以上に疲れているはず。
私自身も夕方になると疲れています。
そこに家事、習い事、友達と遊ぶ時間などが重なり、帰宅後はどうしても慌ただしくなります。
「学校から帰ってきてから、日本語の勉強をしよう」
そうすると、子どもたちにとっても私にとっても負担が大きい。
そこで、我が家では日本の勉強は朝にすると決めました。
朝5時50分、我が家の日本語学習が始まる
小学生組を起こすのは、朝5時50分。
6時前後から勉強を始めます。
今の我が家の朝のルーティンは、こんな感じです。
- 東進オンラインで国語または算数を1講座
- 講座の確認テスト
- 毎日トレーニング(算数)
- 漢字ドリルを1文字
- 最近習った漢字を私が読み上げて書く復習(漢字ノート1、2行)
- 残った時間で読書
毎日すべてを完璧にできるわけではありません。
時間が足りなければ、できるところまで。
それでも、毎日少しずつでも続けることを大切にしています。
二人同時に勉強を見るために、場所も分ける
小学生二人が同じ場所で勉強すると、どうしてもおしゃべりが始まります。
そこで、長女はリビング。
長男はキッチンにある4人掛けのテーブル。
私はその間を行ったり来たりしています。
「そこ終わった?」
「次はこれだよ。」
私が単語を読み上げて、子どもがノートに書く。
そんなふうに、二人を同時に見ています。
夫は朝6時半過ぎには出社するため、朝の勉強を頼ることはできません。
そして、年中の末っ子が起きていると、どうしても上の二人のところへ行って遊びたくなったり、話しかけたりします。
そうすると、勉強がなかなか進みません。
だから末っ子は、できるだけギリギリまで起こさない。
7時になったら起こして、着替え、朝ご飯。
小学生組がバスに乗る少し前に、みんなで1階へ降ります。
バスが来るまでの数分も、日本語に使う
バスが来るまでの時間、エレベーターや1階のロビーでも、小学生組は読書をしています。
そして長女と長男がバスに乗ったあと、私は末っ子ともう10分ほどロビーに残ります。
部屋には戻りません。
そのままロビーで末っ子に朝ご飯を食べさせながら、隣で10分弱、絵本を読み聞かせます。
短い時間だけれど平日毎日ある次女とのふたりの時間。
この時間を有意義に過ごせないかな?と、軽い気持ちで始めた読み聞かせですが、次女は楽しくて仕方ないようです。
こうして考えてみると、我が家の朝は、起きてからバスに乗るまで、ずっと何かしら日本語に触れているのかもしれません。
帰宅後は「復習+少しだけ」にする
子どもたちが帰宅するのは、だいたい16時前後。
帰宅後は、朝よりもずっと少ない量にしています。
基本的には、
- 朝やった内容や最近習った漢字の復習
- 算数の教科書ワーク1ページ
- 国語の教科書を1項目音読
これくらい。
7歳長男は機嫌や疲れ具合を見て、半ページにすることもあります。
夕方は、学校で一日頑張ってきた子どもたちも疲れています。
だからこそ、ここでは「たくさんやる」よりも、無理なく続けることを優先しています。
土日は勉強を増やさず、「続ける」を大切にする
土日は、平日より1時間遅い7時に小学生組を起こします。
基本的には平日のルーティンと同じです。
ただし、漢字は新しいものを進めず、復習の日にしています。
漢字ドリルのまとめページを漢字ノートに1〜2ページ書く。
10歳長女は、それに加えて東進オンラインの社会か理科を受講することもあります。
でも、土日だからといって、勉強量を大幅に増やすことはしていません。
毎日少しずつでもいい。
「勉強することが特別なことにならないように、生活の中に置いておく」
今はそんなイメージで続けています。
正直、一人で全部やるのは大変です
ここまで書いておいて、こんなことを言うのもどうかと思いますが……。
正直、大変です。
一人で二人の小学生の勉強を見ながら、末っ子の相手をして、お弁当も作る。
朝の限られた時間の中で、
「早くして!」
「もう時間ないよ!」
と言ってしまうこともあります。
子どもたちがダラダラしていて思うように進まず、とうとうタイムリミット。
私が怒ったまま、子どもたちをバスに乗せる。
そして、走り去っていくバスを見ながら、
「また怒ってしまった……。」
と後悔する。
そんな朝も、決して少なくありません。いや、結構あります。
親が自分の子どもに勉強を教えるって、思っていた以上に難しい。
「時間がない」と分かっているからこそ、余計に焦ってしまうんですよね。
「インターに入れてよかった?」と今も悩んでいる
そして、心の中にはずっと同じ問いがあります。
せっかく日本人学校がある地域なのに、インターナショナルスクールを選んで、本当によかったのだろうか。
正直に言えば、今でも悩みます。
一度決めたからといって、迷いがなくなるわけではありません。
子どもたちは英語の環境で頑張っている。
その一方で、日本語もきちんと身につけてほしい。
でも、あれもこれもと頑張らせすぎて、子どもたちが疲れてしまったら本末転倒。
その間で、毎日のように揺れています。
それでも、今はこう思っています。
選んだ道を「正解だった」と思えるようにする。
そのために、今できることを精一杯やっていこう。
それが、今の私の答えです。
正解は、今すぐ決めなくてもいい
海外で子育てをしていると、「これでよかったのかな」と思うことがたくさんあります。
学校選びもそう。
言葉のこともそう。
日本語教育もそう。
親として何が正解なのか、分からなくなる日もあります。
でも、もしかしたら「最初から正解の道」を選ぶことより、
選んだ道を、少しずつ正解にしていくこと
の方が大切なのかもしれません。
今日、子どもに怒ってしまった。
予定していた勉強が全部できなかった。
読書までできなかった。
そんな日があっても大丈夫。
次の日に、また少しだけやればいい。
私自身も、まだ試行錯誤の真ん中です。
これから子どもたちが成長すれば、今のやり方が合わなくなることもきっとあるでしょう。
そのときは、また変えればいい。
今できることを、無理のない範囲で。
毎日少しずつ積み重ねていくことが、いつか子どもたちの力になってくれたらいいなと思っています。
そして、もし同じように海外で子どもの日本語教育に悩んでいる方がいたら。
「これでいいのかな」と悩んでいるのは、きっとあなただけではありません。
完璧じゃなくても大丈夫。
今日できたことが少しでもあったなら、それで十分。
私もまだ答えを探している途中です。
だからこそ、これからも我が家の試行錯誤を、この場所に記録していこうと思います。