小説に求めるものはなんですか?
ドキドキしたい、ワクワクしたい、スリルがほしい、安心感がほしい、ほっこりしたい、人それぞれ色々な想いがありますよね。
私は小学生、幼稚園児、未就園児を持つ30代3児のママです。
子ども達と過ごす毎日は思い通りにならないことの連続で、心が荒んでいるなと思うことがしばしば。
今自分はどんな小説が読みたいかな?
と考えた時に、真っ先に浮かんだのは「心がほっこりする読了感がいい小説」でした。
この記事を読むとわかること
ちょこっと現実から離れて、人の温かさに癒やされ、前を向いて進んでいこうと思える小説を紹介しています。
読み終わったあとに心が温かくなる、優しい気持ちになりたい方へ向けて書いています。
Contents
心がほっこりする読了感のいい小説3選
【水曜日の手紙】森沢明夫著
【水曜日の手紙】とは?
自分が水曜日の出来事を書いた手紙を「水曜日郵便局」に送ると、同じように「水曜日郵便局」宛に誰かが出した手紙が自分宛てに届くという郵便局のお話。
見ず知らずの誰かの今の気持ちやその日の出来事が綴られた手紙には、人を前向きにさせるパワー、行動を起こさせるパワーが詰まっていて....
日常に満足していない主婦、夢を追いかけるのを諦めそうになっている男性が自分を変えるきっかけをつかみ、行動していく物語。
「水曜日の手紙」を読んだ感想
やりたいことがあっても、行動を起こすことってハードルが高いですよね。
今の生活も大切だし、やらなければいけないこともある、理想と現実のギャップは誰にでもあるもの。
「水曜日の手紙」にでてくる登場時人物の気持ちは、読み始めはとてももどかしかったです。
なんだかんだ言い訳をして、やることを先延ばしにしてしまう自分と重なりました。
けれども自分を変えたいという気持ちから行動を起こしたことで、気持ちが前向きになり、自分の人生と向き合うことができるようになっていく姿はとても魅力的でした。
今、目の前のことに一生懸命、そして何より楽しく取り組む姿に心が打たれたし、「自分も行動を起こしたい」そんな気持ちにさせてくれる物語。
やりたいことがあるけれど、一歩が踏み出せずにいる方の背中を押してくれる一冊です。
毎日が退屈だな、うまく行かないことが多いな、と現実を変えたい方は読んでみてくださいね。
【風のマジム】原田マハ著
【風のマジム】とは?
沖縄で育ち、沖縄の会社に勤める契約社員のマジム。
仕事帰りにおばあと一杯飲むのがお決まりになっていた。ふたりのお気に入りはラム酒。
ある時社内の新規事業コンペに契約社員でも参加できることを知り、「沖縄産のラム酒を作りたい」という想いから、実際に会社を起こすまでの道のりを描いた物語。
「風のマジム」を読んだ感想
登場人物の人が人を想う気持ちに胸が熱くなりました。
主人公の「マジム」の周りに現れる人たちは皆、マジムのことを想っているからこそ、優しく時には厳しく接していて、厳しい言葉の中にこそ愛を感じました。
やはり自分の大切な人には厳しくなってしまうもの。
でもそれは大切に思っているからこそであって。
私もつい子どもたちに厳しくせっしてしまうことが多いのですが、厳しく接してしまった時は、「大切の想っているから、大好きだから言ったんだよ」という言葉を付け加えていこうと思います。
大人になれば自分のことを大切に想っているからこそ、厳しいんだと気づくことができても、子どもは気づけないですもんね。
だから言葉で伝えていこうと思います。
相手に愛が伝わればそれでいいですよね。
自分がどんな立場でも夢を諦めないことの大切さ、周りにいてくれる人のありがさが実感できる物語です。
【夏美のホタル】森沢明夫著
【夏美のホタル】とは?
写真家を目指す大学生の慎吾は、彼女の夏美とツーリングに出かけた先で立ち寄ったよろず屋。
そこで出逢った母子の好意で、夏休みの間、離れで生活さえてもらうことになる。
川で魚を取ったり、山の恵みをいただいたり、自然を満喫しながら次々と写真を取り続けていく慎吾。
よろず屋は夏休みが終わってからも頻繁に訪れる、ふたりの心のふるさとのような場所に...
夏に読みたくなる、心あたたまる物語。
【夏美のホタル】を読んだ感想
「夏休みという期間限定で、都会を離れて自然の中で暮らす」その設定だけでとても心が踊りました。
私自身も小学生までは夏休みを祖母の家で過ごしてたのを思い出し、懐かしくなりました。
人間は自然に触れると開放的な気持ちになれるし、前向きになれますよね。
夏を彷彿させる自然の描写が素晴らしく、読んでいてとても爽やかな気持ちになれます。
人が人を想う気持ちに涙する、家族の温かさを感じられる物語でした。
読み終わってからすぐ、子どもに「お母さんの子どもに生まれてきてくれて、本当にありがとう」と言ったら、笑顔で抱きついてきてくれました。
これからもずっと言い続けようと思います。
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